H25第6回蒼鷹杯争奪錬成剣道大会

 平成25年3月3日(日)、要成館恒例行事の蒼鷹杯錬成剣道大会が横山第一小学校体育館で開催されました。この蒼鷹杯は、保護者会主催による、唯一の活動行事で、今年で第6回をむかえ、また今年は要成館創設30周年記念の記念大会として行われました。

 試合は、中学生の部と小学生3年生以上の部、基本試合の部にわかれて行い、まずは基本の試合の部から接戦が繰り広げられました。

 
≪基本試合の部≫

 切り返し、面打ち×2、籠手面×2、面体当たり引き面×2、面体当たり引き胴×2を行います。

 元立ちには、本人が中学生のお兄さんとお姉さんを自由に選び、普段あまり接点がない学年が団結して行う良い機会となりました。当然、上手に間合いを作り打たせることが上手な元立ちが、審判の印象を上げることは言うまでもありません。この元立ち選びで、勝敗が分かれるといっても過言ではありません。
 不思議なのは、元立ちに選ばれなかった4名は、実は中学剣道部でレギュラーとして活躍している者で、技量優秀な者でしたが、やはり小学校低学年者は、見た目の優しそうな中学生を選んだようで、私から見ると「へぇ〜!」と言った選び方が見て取れました。
 さて試合は、どの試合も白熱した接戦で審判泣かせが続出し、基本防具組の普段の基本稽古が優れている事を改めて確認することができました。
 勝敗を分けたのは、気合のある方であったり、ちょっとした手の内の使い方であったり、大きく技を使って冴えがある打ち込みだったりと、それぞれが一生懸命に打ち掛かります。
 中学生の元立ちも屈んで打たせる者や間合いを調整して打たせる者等、少しでも上手に打たせようと工夫して元立ちを行っていました。
 
 優勝したI君は、優勝候補NO、1でしたが、いかんなく実力を発揮し、見事優勝しました。第2位のk君は正確でスピードある打突で、強豪を次々と撃破しての2位でした。惜しくも3位のM君は優勝する気満々の剣士でしたが、迫力ある大きな打突と気合は優勝者と引けの取らない良い内容と思いました。
 全体の印象として、このクラスは、誰を見ても基本ができており、今後の活躍を予感させるプラチナ世代となるのではと期待できる内容でした。

 
≪小学生の部≫

 小学6年生から3年生までと幅広く同じリーグに入れたことから、内容に一方的な試合が多くみられないかと心配していましたが、結果的には、6年生に下級生が噛みつく下剋上状態となり、見ていて「うぉ〜!」と唸るような試合が続きました。
 優勝者のU君はいつも通りの安定した内容で、危なげない試合展開でしたが、第2位になった小学3年生女子のUさんに一本一本の勝負に持ち込まれ、最後も籠手が先か、返し面かといった厳しい勝負に会場も惜し気のない拍手が送られていました。第3位のI君は今回優勝するかと期待していましたが、もう一つ自分の剣道ができない状況に不覚を取ってしまいました。
 その他には、Y君の大きな追込み面やSさんの引き胴、I君の出籠手等、印象に残る技がいくつもありました。
 
 
≪中学生の部≫

 さすがは各中学剣道部で主力の道場生。気迫、攻め、技のつなぎ等、小学生の見本になる様な試合が続きました。男女混合のトーナメントでしたが、予想通り女子のYさんと浅中のI君の決勝戦となりました。
 I君は体も大きく返し技と一拍子の捨てて打つ技に見るところがあり、一方のYさんもスピードを生かした剣道は定評のあるともに実力派の戦いです。
 前半はI君のペースでしたが、中盤以降はYさんが間合いを支配すると一本一本に持ち込み、最後もその勢いで逆転の勝利でした。
 剣道が、ただパワーだけではない事を実践した内容の濃い一戦でした。
 女子のTさんの絶好調ぶりも目を引き、なんとなく女子が生き生きとした試合をしているような印象でした。第3位のH君素晴らしい内容でした。今後に大きく期待します。

 
≪最後に≫

 この大会は、要成館剣道教室保護者による唯一の活動行事です。事前準備のパンフレット作りやトーナメント表作り等、ご協力ありがとうございました。また、当日は会場係や審判等の各担当、並びに保護者会からのコロッケの差し入れやY先生からの寸志による子供たちへのお菓子の差し入れなどなど、手作りの大会がこのように盛大に行えたことを大変感謝いたしております。
 今年はご父兄の皆様の応援数が多くみられて応援も盛り上がった雰囲気でした。
 H25年もこの蒼鷹杯からスタートしました。今年一年の活躍を占える良い大会となりました。さらに保護者会名誉会長であるMさんのリーダシップによって、この大会の運営が今年もスムーズに行われました。また、保護者会幹事の皆さんの見えないご努力にいつも感謝しております。この場をお借りしお礼申し上げます。




トップページに戻る