蒼鷹杯争奪練成大会 
                                  
 平成20年3月16日(日)横山市民センターにおいて、要成館剣道教室の部内大会が行われました。

 この大会名を蒼鷹杯(そうおうはい)と命名し、約1年の調整を経て、保護者会が主体となり、企画された新たな試みがようやく現実のものとして実現されました。要成館道場として八王子市小比企町に個人道場として開館された当道場も、25年の歳月を経て今日ここ横山台一小学校体育館を中心とした活動に変化し、現在、先生方や子供たちにも恵まれて、会員数64名を誇る大きな剣道教室となりました。
 そこで、この25周年を記念して何かできないかと言う声の中、保護者会主体の剣道大会を企画し、普段はなかなか参加できない御父兄の方々も呼出や襷がけ、時計係等と役割分担をしてこの大会の運営に参加していただきました。

 大会は17:30からの2時間しか時間が取れなかったため、センターの会議室を借り、記念式典と準備体操をおこないました。記念式典では、色紙に生徒たちによる寄せ書きや花束贈呈、会長や館長による要成館道場の歴史や歩みについてお話があり、なごやかに楽しい時間が大会に花を添えました。
 当日は春の陽気に恵まれ、いよいよ試合の幕開けとなりました。

 最初の試合は防具を着装していない、基本組による基本試合です。高校生2名と4月から高校生になる1名の計3名による旗判定によって、上下振り・正面打ち・跳躍面・飛び込み面・飛び込み籠手面打ちを行い競いました。まだ入門して日が浅い子供たちも一生懸命に試合し、旗判定も2:1で割れることもあり、基本が身についた内容に子供たちの吸収力と努力が窺える内容でした。この様子に、すぐにでも防具をつけて稽古に参加させたい者もおり、試合が終わるたびに大きな拍手をいただいていました。

 さていよいよ防具を着装している生徒の試合が、下のクラスから始まります。館長が線引きをし、寝ないで考えたトーナメント戦が火ぶたをきります。
 4年生以下の部では技術は未熟でも、試合に勝ちたい気持ちが気魄となり両者譲らない白熱した内容の試合が続出し、また、初めての大会運営からか予定外の時間がかかってしまいました。しかし子供たちは自分の力を出し切り、勝っても負けても充実した試合をしていました。特にKちゃんの抜き胴は光る技でした。

 新5・6年生の部ではさすがに試合慣れした技とスピードが見られ、見ごたえのある試合が続き、最後はサッカー少年T君が伸びのある一拍子の面を武器に優勝をさらいました。ただ、今までこのT君が頭一つ抜けた存在でしたが、今回の試合では互角の試合をしたA君やこれまでセンスは感じるものの非力で今一歩といった感じのY君などは「ホー」とため息が出るほどの試合内容を見せてくれました。成長を感じることができる試合が多く印象的でした。

 中学生の部では波乱の展開!下級生が上級生を喰う下克上状態。新1年生のブロックでは成長著しいAさんが間合いの攻めから相打ち面と応じ胴を武器に男子を蹴散らし決勝へ駒を進め、2・3年生のブロックでは新2年生の二人がトーナメントと敗者復活を勝ち上がりY君が粘るAさんを引き面で倒し優勝を決めました。Aさんも一本取られてから得意の相打ち面で流れを引き寄せたものの、勝利の女神は微笑まなかったのは残念でしたが、本来まだ6年生の女子が中学生の中に混じってひけをとらない内容はすばらしかったです。
 優勝したY君は会長いわく「大器晩成型か?」といった声も聞こえる期待の選手。なかなか実力を出し切れないことが多い選手ですがこの優勝で吹っ切れて今後に期待したいところです。
 敗者復活で勝ち上がったK君は試合巧者のすばらしい選手で防具を着装している子供たちがその技に魅了されています。体は大きくありませんが抜群のセンスを感じる一人です。今後大いに期待されます。

 大会を無事時間内で消化し(3位決定をしていなかったのはご愛嬌でしたが・・・)、会場を会議室に移動し、表彰式を行いました。どの子供たちも晴れやかでご協力いただいた御父兄の方たちにも笑顔があふれ賑やかに閉会をむかえました。また、保護者会からホットドックやおにぎり等の差し入れがあり子供たちも我先にご馳走になり、あっという間に完食です。

 最後にあたり、このたびは要成館が25年にわたり八王子市で活動し、これまで数え切れないぐらいの数の子供たちの成長に剣道を通して関わってこれたことは、今まで要成館に関係し、支えてくださった方々のおかげと思っております。会長も私も非常に嬉しく、そして感謝しても足りないぐらいのものをいただいたと思っております。今後も要成館は日々前進して、皆様からいただいた伝統を守って行きたいと思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

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