四段・五段審査会(H25年11月17日)

 要成館の大人の方々が、いよいよ四段・五段に挑戦する機会がやってきました。

 お子さんとご一緒に剣道を始めて、そのお子さんは剣道を辞めてしまっても、お父さんは剣道の稽古という、非日常からの脱出か、はたまた日頃のストレスの発散か?純粋に剣道にはまったのか?
 いずれにしても、剣道人としての入口、剣道四段審査会が行われ、要成館から四段に5名、五段に1名の剣士が受審しました。

 当日は、横山中学校武道場において、要成館も通常稽古を行っていたため、稽古の合間にメールを確認すると、四段に1名、五段に1名の合格者の報告があり、居残りで稽古をしていた大人達にさっそく報告すると、「ウォー」とか「すごい!」とか歓喜の声が広がり、口々に良かった良かったとお祝いの雰囲気が広がりました。
 特に、五段受審のY先生は、どうして合格しないのか、不思議なぐらい普段は良い剣道をされているのに、審査となると実力が出ず、不合格を繰り返し、かなりご自身も苦しい、心が折れかけているご様子でしたが、剣道の神様がくれた試練を 見事克服して見せてくれました。

 「神は、その人が克服できない試練は与えない。」と言います。Y先生にとっては、長くつらい受審の日々だったと思います。周りは次々に合格していき、自分だけ取り残されて行く状況や「今日はどうだった?」と聞かれなくなる気まずい雰囲気、もうやめようかなとあきらめてしまう心を奮い立たせる強い心を持った最高の五段剣士が要成館に誕生しました。
 Y先生にしかわからないご指導が今後に役立つと思います。受審がうまくいかない生徒に、今後、的確なアドバイスができるでしょう。経験に基づいたご指導に期待します。

 しかし、今回惜しくも不合格の先生方、次回こそはと心に秘めて稽古をしてください。昇段が目標ではなく、稽古の結果が昇段に結び付けばよいのです。仕事もあり、時間を作りながらの稽古は難しいですが、日々剣道を生活の中に取り込んで、積み上げていくようにしましょう。
 たとえ稽古が出来なくても、仕事を一生懸命している者の剣道は、弱くはならないと思います。

 「あきらめない心。」を見せてくれたY先生が、我々の目指す剣道の見本となってくれました。次はあなたたちの番です。

 最後に、四段合格のM先生、積極的に出稽古に出て稽古をされていました。今回の合格は、そうしたよその先生方のご協力があっての事と思います。ご昇段のご報告をかねて、出稽古に行くようにお願いします。きっと先生方も喜んでくれることでしょう。

 特に剣修小比企の先生方、いろいろとありがとうございました。


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