第71回八王子市民体育大会(H29.10.8)

 
第71回八王子市民体育大会がエスフォルタアリーナ八王子で行われました。

 体育館の座席数も多く、錬成大会のような場所取りも見られず、八王子剣道連盟の仕切りも良く、スムーズに入場がなされました。
会場も広く、清潔で、素晴らしい体育館です。本日は、各8試合会場で、小学1・2年生の部からシニアの部までの試合がスタートします。

 小学1・2年生の部、要成館からは、入賞の期待がかかるK君とH君。H君は、ほぼ初めての試合で、緊張で硬くなってしまいましたが、一試合をやり抜き、まずは良い経験ができたことでしょう。一方のK君は、錬成大会にも出場経験があり、期待しているところ順調に飛び込み面が当たりベスト8まで進出、惜しくも敗れ入賞を逃してしまいました。あと一歩の内容に、くやしさがにじみ出るのでした。

 小学3年生の部はF君、Yさん、Fさんです。それぞれが目標をもって試合に臨んだものの結果が出ず、反省が多い内容だったようです。まずは一本を取れるように基本をしっかり身につけて、いよいよ応用の技を取得し、次の試合に臨みましょう。

 小学4年生の部では要成館の次期エース候補がどんな戦いをするか楽しみでした。
そんな中、K君が目を見張る内容でした。優勝した選手とベスト8で一本を取り合い、最後延長で負けてしまったものの、唯一優勝者に肉薄した試合を繰り広げたその戦いぶりに、惜しみない拍手が向けられたのでした。事実上の決勝戦と言っても良い内容に、いつも残って稽古する姿が思い出され、「稽古は裏切らない。」と納得することができた試合でした。
 激戦!良いライバルに自分の剣道も刺激を受け、お互い正々堂々の試合に一片の曇りなし。負けて立派な試合内容でした。

 一方、K兄弟はクジ運にも恵まれず、強豪との一回戦。籠手すりあげ面や出鼻面など一本を取ったり惜しい技を出すものの、勝ち運に恵まれない敗退で、本人も不完全燃焼のようでした。
 また、I君は前回の錬成大会での敗戦を心に秘め、今回は面技で勝負する気合いの試合。開始早々に出鼻に面がさく裂するも、審判の旗は一本!残念ながら取り切ることはできませんでしたが、強者に大いに健闘した一戦でした。
 T君やYさんはまだ試合の仕方が絞り切れていない様子。基本が良いので、応用を試合で使えるようにしてください。

 ここで問題のHさんの試合!抜群の剣道センスに試合勘も良く、優勝候補と言っても良い選手でしたが、まさかの一回戦負け?
出鼻に面を二本叩き込み楽勝の勝ちかと思いきや、まさかの逆旗。相手選手が打突していれば、逆旗も見る位置で起こるのは理解できますが、打突も不十分、残心もしていない、声も出していないのに不可解な判定?それも二回と、全く納得のいかない判定に涙するのでした。確かに剣道の試合は逆旗や誤審が勝敗を分けることが多いことは承知しているものの、ここまでひどいとあきれるよりは悲しくなってしまいます。子供にとってはその試合がすべてです。審判員たるものしっかり見極めて判定しなければと、あらためて思うのでした。

 小学6年生の部では、H君の二連覇達成に期待がかかりました。体も大きく、打突も力強く、最近では動きも機敏になり、断然期待がかかります。決勝まで圧倒的な勝ち上がりを見せ、いざ勝負!あぁ~!出籠手を切られまさかの一本負け。残念ながら準優勝でした。
 その他にも、期待のS君は一回戦で優勝者と争い、見せ場なく二本負け。女子Nさんは相変わらずひょうひょうとした剣道でベスト8まで進み、延長でヘロヘロの相手に奇襲の胴を打たれて、今年も入賞一歩手前での敗戦に応援団からため息が出て、惜しい敗戦となりました。
 Sさんはやる気満々の剣道でした。相手も強い選手でしたので勝てませんでしたが、次に期待がかかる試合でした。

 中学生女子ではSさんが同じくベスト8で気を吐くものの、やはりあと一歩。 残念!
 
 中学男子はパッとせず。(ToT)/~~~

 大学女子の部では、期待のA先生、延長でこれまた誤審の逆旗。
 残心の姿勢。気合いの乗り。先にかけた打突機会と、どれをとってもA先生が一本のところでしたが、判定は負け!
会場が一試合進行で、会場中のギャラリーが注目する中での誤審に、さすがに要成館関係者でないところからも「あれ逆じゃね?」、「うわ~、かわいそう。」といった声が会場中から聞こえてくる騒然とした状況でした。結果はまさかのベスト8となりました。う~ん!残念(´Д`)

 どう見ても赤の勝ちでしょう!一瞬を裁く難しさ

 まぁ、確かに出鼻の面は判定が割れることがあるのですが、今年の審判は、レベルが低かったとあちらこちらでささやかれていました。そして、そのような判定が多く見られたのも事実感じました。
 どの大会に行っても、審判の批判は聞かれるのですが、少なくとも5段以上の先生が旗を振っているのに、対面の審判の旗に合わせたり、後上げしたり、中には審判所作を知らない先生もいて、地方大会の審判員確保の難しさを考えさせられる大会でした。100点の審判判定はありませんが、真摯に反省し、自身の審判技術の向上を図りたいと思うのでした

 ただ一言、言わせてもらえれば、決勝戦などの審判員の構成が、ある一部の関係者で決められていた点に疑問を感じました。

 隣の会場の係員が「○○先生、決勝の審判を○○会場でお願いします。」と審判主任に話も通さず直接依頼に来て、
その先生が「え?俺ですか?」
係員「はい。○○先生が、先生の方がやりやすいって言っています。旗が合うのでお願いします。」

 この会話を聞いて、少なくても準決勝以上の審判構成は、審判副主任以上の7段の先生方か、上席の先生が審判員をするのが公正で望ましいのではないかと感じました。ましてや、隣の会場に移動して選ばれるのならば、なおさらのことではないでしょうか?
 大会本部からの審判員の指定ならともかく、審判主任に話もなく移動するなんて、ちょっと考えられないと思いました。
 こんなことをしていると、自分たちの指導している選手に、旗を上げやすくしているんだと言われても、文句は言えないでしょうね。旗が合うって堂々と言われたらねぇ(笑)

 旗は自分の意志で上げるのであって、合わせることではないはずです。剣道の判定には立ち位置によって、逆の判定をすることは珍しくありません。その為、判定が間違っていたら、他の二名の審判が正して、公正な判定を行うことが前提となっています。
 近頃では、旗が割れるといけないと思って、一本をお見合いしてあげ損ねたり、対面の審判の旗に合わせたりする審判員がいますが、まったく残念なことです。
私の会場で、その先生は特別上手な審判員とは思えない先生でしたが、こんな感じで決勝戦の審判を決めるのなら、少なくとも他の審判員に聞こえないように、そっと話を通すのが、せめてもの礼儀というものではないでしょうか。上席の先生方がいるところで、よくもこんなことが堂々とまかり通るなと感じました。

 この○○先生も普段からあまり評判が良い先生ではないので、余計に判定に不信感が湧くのでした。私の考えすぎなのでしょうか?これも八王子の剣道が二つに割れている影響なのでしょうか?
 大会運営に素晴らしい実力を発揮している、大勢の八王子剣道連盟の先生方に、不信感を持たせる、この何気ない会話に、剣道の審判と大会運営の難しさ、そして何よりも八王子で剣道をする難しさやわずらわしさを感じました。

 また、このような一部の不届きな者が、当然のように大会に影響力をもっているのは残念なことだと感じるのでした。

 話をした多くの八王子剣道連盟の先生方は友好的で、八王子の剣道を良くしたいという真摯な姿勢が感じられました。
 一方、露骨に態度に表し、不快感を示す先生もいまだいます。この調子では、まだまだ八王子の剣道が一つになることは難しいのだろうと感じるのでした。地域での解決が難しいのであれば、上の大きな団体の仲裁が必要ではないでしょうか?それともこのまま八王子は二つの団体がいがみあいながら存在していくのでしょうか?
 もう分裂した当事者の先生方がほとんどいらっしゃらないのに、負の連鎖が止まらない。まるでどこかの戦争の終着点が見つからない、泥沼の状況に似ていて、いやな気分になりました。

 話が脱線しました<`ヘ´>

 さて、試合に話を戻し、一般女子の部ではベテランのM先生が見事3位入賞しました!
 初戦から先に一本を取られては取り返し、粘りの逆転勝ちで見事の入賞!セガレには試合に出ていることは内緒でいるとのことですが、見事、セガレの膝をガクブルさせる入賞に嫌な敗戦も吹き飛ぶ勝利でした。

 三位入賞のM先生!セガレよ見たか(笑)

 なお、旦那さんのM先生も切れ味鋭い試合で、若手の選手に持ち前の瞬発系の剣風で勝利し、勝ち進みましたが、奥さんの3位入賞にプレッシャーがかかり?あと一歩の敗戦でしたが、M先生らしいすがすがしい剣道でした。

 シニアの部では、Y先生がベスト8で入賞まであと一歩の内容、本人はそんなに調子は良くなかったとの余裕のお言葉でしたが、弟子たちに先生の面目躍如といったところか(笑)来年こそは優勝をお願いします。

 初陣のI先生、この試合でまた剣道熱に火がついたようです。試合は何もできなかったと感想を述べていますが、負けてうれしそうな顔が印象的でした。

 今年の要成館は、準優勝者が1名、3位が1名、ベスト8が4名と、思っていたよりは入賞者が伸びませんでした。特にベスト4の壁に多くの選手が越えられず、残念な結果となってしまいました。
 要成館の期待の選手は、一回戦で優勝候補と当たることが多くみられ、結果的に勝利が伸びませんでした。今年も残りわずかとなり、選手諸君は、この反省をもってしっかりと稽古して実力を上げてください。

 最後に、文中で今年の八王子市民体育大会の審判の判定の不満を書きましたが、剣道という競技は、この誤審を含めて成立しております。ですから、完璧な一本を求めて、次の試合に望みましょう。審判だってわざと間違えようと思っていないでしょうし、ましてや不公平な判定を積極的に行うような不届きな先生はいないと信じます。
 仮に自分に不利な判定となっても、そこから新たな反省点を見つけて、次こそはビシッと旗が3本そろうように頑張りましょう

 次は、道場対抗と西東京大会、毎日レディース、そして段審査です。

 周りに流されず、自分の剣道を追求しましょう!

 
保護者の皆さん、本日も応援ありがとうございました!

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