第15回東京都少年剣道学年別個人錬成大会(H27.11.29

 
冬ばれの澄んだ青さの空のもと、今年も年内最後の学年別錬成大会の季節がやってきました。個人戦では最大の参加人数となる大きな大会で、要成館からも多くの参加者が出場します。

 入場規制に若干の混乱がありましたが、開会式を終えて、各会場に選手が準備します。
 今年は保護者からの携帯での連絡もあり、各会場の進行を細かく連絡してもらった結果、ほとんどの試合を各会場で見ることができました。

 さて、試合は順調な滑り出し、それぞれが「自分の実力を出し切る。」ことに集中し、1回戦を勝ち上がります。
 小学校2年生の部での出場のK君は持ち前の度胸とスピードで相手を圧倒し、一本は取れなかったものの余裕の判定勝ち。以降も彼らしい剣道で十分な実力を披露してくれました。次回は一本を取ってみましょう。課題もしっかり持って帰りました。

 小学校4年生の部では、最大数の出場者を出し、まさに要成館の次期主力の選手の戦いに注目が集まりました。

 その中から市民大会ベスト16のS君や期待のN君、成長著しいK君に活躍の期待がかかりましたが、思うような剣道ができずの敗退。負けて悔しいと顔に出ていましたが、これも勝負の世界、今日の敗戦を糧に次につなげるように稽古しましょう。

 そんな中で女子のKさんは、稽古では声も出ず、もっとやれるのにと感じる選手ですが、持ち前の防御能力の高さで少ないチャンスをものにし、3回戦まで勝ち上がる快挙!勝負の奥深さを感じる内容に、彼女の今後にどのような影響が出るのか期待したいと思います。

 また、K君は籠手2発で1回戦を勝ち上がり実力は出した内容でした。だんだん試合で緊張につぶされることが少なくなってきました。このまま頑張りましょう。

 小学生5年の部では、初勝利を挙げたN君、稽古は人一倍頑張っているものの、これまで勝利どころか一本も取ったことなく、対戦相手にも恵まれず、今回も体力的に厳しいので出場を見合わせようと考えていた選手。
 一回戦の相手も体が一回り大きく、打突もしっかりとした選手で、相変わらずの引きの良さ(笑)開始間もなくの相打ち面でパッと旗3本に、「あぁ〜。」と思ったら、白旗3本「ん?」なんとまさか(失礼)の一本先取、その後は本気の相手に体当たりで転がされ、吹っ飛ばされながらも、一本を守り切り初勝利をつかみ取りました。子供の可能性を感じる大きな勝利となりました。
 N君のお父さんとお母さんが応援に来ていましたが、この一勝のために彼が稽古を重ねてきたのだと、胸を張って帰る姿に剣道指導者として、感謝するとともに、喜びを分かち合えて心からよかったと感じる試合でした。

 F君は1回戦から内容の良い試合運びで、最近の中では一番の内容でした。2回戦で判定負けとなりましたが、ひいき目に見てもF君の勝かなぁ〜と感じる内容に、本人よりもお母さんの口惜しさがほほえましい試合でした。今度は一本を取って白黒はっきりつけてやりましょう。

 M君も内容良く、自分らしい剣道でとてもよかったと思います。今やれることを確実に試合で出すことの難しさを実感し、2回戦では修正して技に表れて、来年に6年生になってもさらに活躍を期待できると思える成長が見られた試合でした。

 小学6年生の部では八王子大会優勝のUさん、錬成大会でどれだけできるか?自分との戦いですが、3回戦に優勝候補の選手に終了間際に決められての悔しい一本負け。自分も返し面を一本当てているだけに、この山を越えられなかったのは残念でしたが、ますますの稽古に励んでほしいものです。

 中学生の部では女子1年生でNさんが錬成大会デビューを果たし、第二体育館での試合でしたが、みんなで応援に行けました。結果は二本負けでしたが。最後の相打ちの面は納得の技でしょう。本人の晴れやかな顔に、さらに稽古を積んで来年につなげてくれると確信しました。次は一本を取ってくれるでしょう。

 今回の学年別個人戦は、派手な試合や大きな驚きはありませんでしたが、自分の実力を確実に出して試合をすることができ、「自分に何が足りて、何が足りてないのか。」がはっきりとわかる内容だったと思います。12月に入り残りの稽古も少なくなってきましたが、最後まで課題をもって稽古に励んでください。
 今年の試合もこれで終わりましたが、今年一年本当にありがとうございました。事故なく、子供たちも着実に成長しました。来年もよろしくお願いします。

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