今年は寒稽古だぁ〜!
 平成18年12月9日(土)10日(日)において,八王子市の高尾の森わくわくヴィレッジにおいて冬合宿が行われました。
 合宿参加人数も31名と防具をつけている者はほとんど参加し,朝の8時に集合し,移動距離も少なく,9時30分からは道場に集合して元気いっぱいの稽古を開始しました。
 午前中の稽古は普段なかなか時間をとることができない日本剣道形の稽古をじっくりとおこない,1本目から3本目までの形を昌治先生の解説の下に丁寧で内容の濃い稽古がおこなわれました。また,この冬合宿では,昇級審査もかねているため,子供たちの真剣できちんと理解しようとする姿を感じることができました。特に初めて剣道形をおこなう子供たちは,ぎこちない動きながらも形をおぼえようと頑張っていました。普段使わない足運びや構えは子供たちに純粋な興味と課題をあたえ,休憩時間中に鏡の前で左上段の構えをとっては足の歩幅やバランス,木刀の角度などを変えて構え研究し,少しでも上手になろうとする姿勢が感じられました。
 さらに,難関の3本目の突きに対する仕太刀の応じ方や打太刀の左右の自然体でのうけ方等お互いの組み同士で自主的な稽古を休憩時間中もしていました。
 昼食はハンバーグカレー(おかわり自由)をたいらげ,おかわりをして午後の稽古に望みましたがこれが後々の悪夢に結びつくとは知らない先生方でした。(個人の名誉のため,夜の風呂場での件については・・・)
 午後の稽古では,いよいよ防具をつけての稽古が始まり,体操・基本打ち・応用打ちと続き,休憩後に級審査がおこなわれました。
 級審査は切りかえしと2回の実技審査でおこなわれ,それぞれが全力をもって審査にあたり,昌治先生は「実力差がなくなり一方的に攻撃したりされたりすることがなく,互いが充実した攻めと態度で剣道をしている。」と感想を述べていました。また,上級になるにつれて打突スピードや気合・打突前の仕掛け等内容のある非常に良い審査が見られました。
 級審査実技の後は指導稽古がおこなわれ,先生に稽古をお願いし,充実した時間を過ごして初日の稽古を終了しました。稽古途中,昼食の食べすぎから便所に直行しリバースしている者がいたようですが,稽古前の食事の量はどのくらいが適正か身をもって勉強したようです。(笑)
 稽古後は各自が部屋割りのとおり荷物を部屋に運び大浴場で入浴を楽しみました。広いお風呂に飛び込み騒いでいましたが,他にお客さんがいなかったため,「まぁ楽しくていいかぁ。」と注意もせずいたところ大問題発生,洋先生の怒鳴り声が女子入浴場の中まで響き,入浴中の女子も心配するほどの緊張が走りました。この件については昌治先生と洋先生の的確な判断と後始末により大事にいたらず,ホッとしています。
 夕飯後はお楽しみ会をおこない,その後は少し長めの自由時間を消灯まで楽しみました。女子は一部屋に集まり,なにやらお菓子パーテーよろしくにぎやかに楽しんでいたのが印象的でした。男子は今流行のカードゲームやDSなどしてそれぞれが楽しく過ごしていました。9時30分に消灯となりましたがなかなか寝つけずにコソコソ話をして夜が更けていきました。
 10日(日)6時30分起床し身支度を整え,12月早朝とは思えない温かさのなか30分の素振り稽古をおこない朝食前の腹ごなしをしました。朝食はパン食で普段ご飯を食べている者からは不満が出ていましたが結局サラダを残したりしているところをみるとご家庭での食事の苦労がみえてきます。
 10日の稽古場は柔道場のため,当初は日本剣道形の稽古と形の審査に時間をさいて最後に素振り1000本で合宿を締めくくる予定でしたが,以外に畳が滑らないこと・思い切って踏み込んでも畳が吸収しかえって床より良い状態であることから,予定を変更し,形の審査後一般稽古を防具をつけておこなうこととしました。
 形の審査は前日の成果か非常に良いできで,間違えても再度すると完璧におこない,それぞれがみんなの見てる前で緊張しながらも一生懸命おこなっていました。
 その後の稽古も最後の力を振り絞りおこない,これで終わりかと思っているところで,1000本素振りの声がかかり,一同の大ブーイングの中,全員が輪になり無事1000本を振りきり,冬合宿の全日程を終了しました。
 行き帰りは保護者の方の車で送迎され,この合宿がいろいろな方々によって支えられていることを感じながら横山市民センター前にて解散しました。
 最後にこの合宿に際して,夜勤あけでありながら朝から稽古に参加していただいた佐藤先生をはじめ,忙しい中合宿に参加していただいた山口先生,さまざまな雑用とフォローに気をくばっていただいた加藤さんのお母さんとお父さん,見えないところで調整役を務めていただいた三浦さんや保護者の会の皆さんのご協力により,この合宿が無事に終わり,予想以上に成功させることができましたこと厚く御礼申し上げます。
 この合宿の経験と思い出が子供たちの心にいつまでも心に残っていますように,そして少しでもまわりの人や友達・先生・ご両親に感謝の心をもって自分が生かされているということがわかる合宿であったことを祈りつつ,次回夏合宿へと期待がさらに高まるのでした。

     

    

    

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