平成18年10月8日,要成館剣道教室の館旗が完成し,第60回八王子市民大会において初披露されました。 完成にあたり,ぎりぎりまで調整にあたられた保護者の皆様に感謝するとともに,非常に良い館旗をいただき,指導者としてこれ以上の喜びはないぐらいに感動しています。 今後,子供たちがこの館旗のもと,大きく羽ばたくことを夢見て頑張っていきたいと思います。 要成館剣道教室 館長 館旗の意味について まず,私たちが修行する剣道は,その理念を「剣道とは,剣の理法の修練による人間形成の道である。」と説かれています。「人間形成」とは,単なる人格形成のみならず人間としての精神・身体両側面の修練をしていかなければなりません。また,その目的は「剣の理法を修練して,清く・正しく・逞しい社会的人間を育成すること。」とされています。 さらに具体的には,「剣道は,その主眼とするところ,心身の鍛錬にありといえども,特に精神的訓練に重きを置くべし,技術の末に走り,勝敗を争うを目的とするが如き幣を避くるを要す。」と定められております。ここにおいて説かれている「特に精神的訓練」とは,気力の養成・礼節・信義の尊重・謙譲・勇気・至誠心など,剣道の特性を涵養して社会生活に実践することです。 そこで,当会が館旗を掲げ旗幟鮮明にして行動する場合,その館旗に象徴される文言は,剣道の理念及びその目的の趣旨に合致するものでなければなりません。 そこで,館旗の「剣」は身体的側面,「魂(人間の身体にやどる心・気力・精神などの精神作用をつかさどると考えられるもの)」は精神的側面を象徴し,剣道理念における「人間形成の道」,剣道修行の目的とされる「人間を育成すること」を示したものです。 そして,「剣魂練〃」の意味は, 「私は,その道の苦しい修行により,剣と魂を練って,練って昇華(より高度な状態)します。」と剣道の修行に対する誓願を意味し, また,「練〃剣魂」は 「これは,その道の苦しい修行をした魂ですよ。」と剣道修行に対する真摯な態度を見てくださいと披瀝する意味です。 なお,この文言の出自は,昭和58年12月に開催された,第16回「現代高僧名蹟展」における,臨済宗 奈良 山村御殿円照寺門跡 山本 静山師の「練〃手」なる墨蹟によります。 その修行の深さを想像し,深い感銘を受け引用いたしました。 要成館剣道教室は,昭和58年8月八王子市小比企町に要成館道場として開設し,その館名の「要(かなめ)成(す)」もこの剣道理念と目的に添ったものです。 要成館剣道教室の子供達(会員)が,この館旗の趣旨を休し,正々堂々と胸を張って社会に巣立ち貢献する日を保護者とともに見守りたいと念願しております。 要成館剣道教室 会長 |