JR東日本ジュニア剣道大会(H26.8.5)


 快晴の青空のもと、日本武道館において、恒例のJR東日本ジュニア剣道大会が行われました。

 要成館からは、先鋒4年生、次鋒4年生、中堅6年生、副将5年生、大将6年生の布陣。

 
1回戦は埼玉県の江南剣道教室4対1で勝利する。

 内容は、先鋒が苦労しての1本勝ち、次鋒で取り返され、中堅以降から一気に三連勝。
 特に大将の二本勝ちは素晴らしい剣道でした。特徴である無拍子からの相打ち面は、本人が意識していない技ですが、相手には非常に起こりがわかりずらく、W君の特徴的な剣道を構成する良い技です。後半には出小手等も出して技の構成が良くなりました。
 副将のUさんは、逆転での二本勝ち、やや抜き技で勝負を意識して本来の思い切りの良い攻めの剣道が見られなかったですが、中堅の勝ちをしっかりつなげて勝負を決めるあたりは、試合経験豊富な選手の試合運びでした。
 中堅のT君は格が違う、一騎当千の選手、その二本勝ちが常にチームを勝利へと導きました。 

 
2回戦は福島県郡山剣心館2対1で勝利する。

 内容は先鋒、次鋒が引き分け、中堅と副将で勝利し、大将戦を落とす接戦でした。
 この試合は今回のチームを象徴する勝ち方と思います。最強の中堅が二本勝ちし、この流れを副将がつないで勝利するといった、今回機能した勝ち方でした。

 
3回戦長野県清野育成会剣道クラブに1対4で敗退。

 先鋒、次鋒が負け、中堅で二本勝ちし、副将が先に一本を取って追い上げムードが出てからの逆転負け、大将も負けて敗戦が決定しました。

 この長野のチームは、国分寺剣友会と2回戦で対決し、国分寺剣道連盟の選抜メンバーを4対1で破る強豪チームでした。

 要成館チームは、ここでも中堅が二本勝ちし、流れを引き寄せ、副将で課題の返し胴がさく裂して各上の相手に一本先行し、その後も惜しい技が何本もありましたが、最後は地力の差が出ての惜しい逆転負け。ここで勝負あり。最後の大将も果敢に攻めるも一本取れずに敗退しました。

 この大会は、今まで参加することに意義がある、聖地日本武道館の大会でした。
 しかし、今回の大会では1回戦では整列もおぼつかないチームが、2回戦、3回戦と勝ち上がるつれて、徐々に場慣れしていき、3回戦では初戦の整列が嘘のような立派な礼が出来ました。
 場が人を作る良い例を体験しました。試合内容においても、それぞれが課題を持って、正々堂々と勝負をし、試合中に大きな成長が成された貴重な体験をすることが出来ました。

 試合1回は稽古10回分と考えれば、今日は稽古30回分とプラスアルファ、勝った分だけの自信と負けた悔しさの分だけの上乗せがある大会となりました。
 「自分たちはやれる。」という体験は、今後に大きな自信となって、子供たちに更なる進化を加速させることでしょう。


 要成館にとっては中堅のエースが期待通りの活躍をしてくれて、流れを作ってくれたことが、他の選手が落ち着いて試合に望むことができた要因と考えます。

 我々のチームは4・5年生が主力の若いチームですが、今回の経験が必ず次につながるものと確信しています。次は個人錬成大会、八王子市民大会と続けて試合があります。ますますの活躍を期待します。
 
 最後に今回は補欠登録であったN君は試合中も、また、待機中も正座を崩さず、いろいろな試合を食い入るように見つめて見取り稽古をしていました。
 それに気が付いたどちらかの指導者が、N君を指さし、自分の選手たちに「お前ら見てみろ、剣道を見るならああじゃなきゃいかん。ああいう子供は伸びるんだぞ。あれが見取り稽古ってやつだ。」と言っているのを偶然私が聞きました。
 試合に勝ったことは私も非常にうれしく思いましたが、この言葉を聞いて、我が道場は素晴らしいとあらためて実感するとともに誇らしい気持ちで一日をしめることが出来ました。彼がどんな考えで今後の剣道に今日の剣道大会を反映させるのか大いに期待します。


 次鋒のI君、まだまだこれからです!今日のくやしさを忘れず、更なる修行に励んでください。 おじいさん、熱い応援をありがとうございました。また、武道館でお会いしたいです。

 次は学年別個人錬成大会です。負けたら終わりの一発勝負。気合入れていきましょう。

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