第52回東京都道場対抗剣道大会 団体戦 R6.3.16

 墨田区総合体育館において、令和5年度を締めくくる大会が行われました。

 要成館は子供の活動がメインですが、最近では大人の活躍が目覚ましく、
本年度は青年大会東京都代表獲得や全国大会個人3位、東京都個人戦準優勝
など、着実な成果を上げています。また毎日レディース剣道大会や各剣道大会に
積極的に参加するなど、活動が広がりを見せています。

 今回も小学生の団体戦と個人戦、大人にも同じ機会を得て、子供よりも大人の会員
の方が盛り上がっているような気がします。

 今回の試合では、各人の課題が浮き彫りとなっていました。日頃の稽古で指摘される
個人の課題が試合に現れ、良い面と悪い面が自分で感じられる内容であったと事と思います

 特に中学生女子の選手は、今回内容が良かったと思います。自分の実力を出せば、
しっかり勝ち切ることができるということがわかったと思います。

 小学生のチームは、自分の力を出さないと結局は誰かが無理をした勝負をしなければな
らない事が分かったと思います。相手が強いから負けたというよりは、自分が普段の稽古ができないから負けた印象です。

 男子先鋒のT君は、動き良く攻め続け内容は悪くありませんが、一本の完成度が低いです。良いタイミングで技を出しても当たっていないので旗が上がりません。

 次鋒のK君は打突が軽いのでもっと基礎体力をつけなければなりません。自主練でしっかり竹刀を振ってください。

 中堅のN君は、試合の展開を作って一人次元の違った内容でした。求めている剣道をこのまま続けてください。

 副将のS君は良いところなしです。一本を取れる打突を持っているのに、それを技として昇華させていません。出しどころを考えてください。

 大将のT君は少し試合に慣れてきた印象です。前に出る技2つ、返し技を1つ、できてきました。ただし、大将として求める内容を考えて反省すれば、より充実した剣風になると思います。

 大人のチームは、やや不完全燃焼であったかもしれません。しかし、このような機会を得て試合に臨むことは幸せなことと思います。私も監督に入れて一日楽しかったです。
 
 今回、団体戦では結果が出ませんでしたが、また機会があったら積極的に参加してください。

 個人戦では、女子Ⅲ部(高校生~30歳未満)の部で準優勝となり、必死ぶりの入賞者が出ました。ますますの活躍に稽古の質と本人の剣道に対する姿勢を強く感じます。
 道場生は、他の成功を見て、自分の稽古と比べてみてください。何が足りないのかわかるはずです。

 新しい学年を迎えるにあたり、一層の工夫を感じる試合でした。


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