第10回蒼鷹杯争奪剣道大会(H29.2.26)


 今年も卒業の季節を前に、要成館も新たな一歩を踏み出す大会として、また、保護者の皆さんが、唯一参加し、企画運営する大会が開催されました。

 今年の会場も横山南市民センターをお借りし、午後1時にAからDまでの各ブロックわけされた個人戦を行いました。
 6年生二名による選手宣誓も声高らかに、欠席者も出る中、各ブロックに見ごたえのある熱戦が見られました。

 また、審判には、今年、大学進学する卒団生が応援に駆け付けてくれて、大会に弾みをつけてくれました。

 まずはDブロック、なんといっても優勝したSさん。気・剣・体一致した素晴らしい飛び込み面は、基本のクラスといえども素晴らしい技前、本人のセンスと指導者のY先生のご指導のたまものです。打突のタイミング、強さも良いです。今年度の大会では低学年の部で大いに活躍を期待したい選手です。さらに稽古して、試合勘を磨けば、十分勝つことができるでしょう。
 K君は中段の構えがしっかりとれていました。さばきやフットワークも良く、打突に力強さが出れば活躍ができるでしょう。
 Yさんも基本に忠実な試合運び、試合に慣れてくればお姉さんのように強い剣道になるでしょう。
 Fさんは少し緊張したようですね。いつもの元気がありませんでしたね。自分から先に一本出れるように頑張りましょう。

 Cブロックは優勝候補のHさんがけがで欠場。誰もがチャンスのある中、熱い戦いが繰り広げられました。
 K兄弟は実力通り勝ち進み、決勝で戦いましたが、内容的にはお互いが面を打ち合う単調な攻めとなりました。相手の下がり際に追い込みの面や返し胴といった技が有効でしたが、手の内を知っているとはいえ、攻め口をもう少し広げたらよいと思います。課題が見えた内容でした。

 Bブロックは要成館の主力選手の戦いです。さすがに各試合とも自分の特徴を出して、一本を争う試合展開にお母さんたちのテンションも上がります。
 どの試合も各選手が良い技を出していましたが、そんな中で印象に残ったのは、Nさんの面から籠手に変化する技や、T君の返し面、K君の延長からの課題であった一拍子に打ちぬいた出鼻面は最高の技でした。Nさんも落ち着いた試合運びで相手を追い詰め良い打突をしていました。今年は上位進出ができるでしょう。
 優勝したH君は八王子市の個人チャンピオンです。優勝ということは、さすがと言わざるを得ない状況です。さらに自分の剣道を磨いてください。
 ただ、周りの選手も意地を見せて、簡単には勝たせない試合運び、この世代の層の厚さを感じます。

 Aブロックは花形の試合内容、卒団する者や、中学で剣道を続ける者など、それぞれが節目の大一番、そこに中学女子も加わり楽しい試合が続きます。最初からK君対Sさんの強豪対決要成館の先鋒と中学剣道で成長著しい者の対決は白熱した戦いです。正しい剣道の形に堂々とした気合い、子供たちに見本となるような一戦でした。
 また、F君も安定した試合さばきで地力がついた剣道でした。

 長らく選手を務めてきたI君、中学ではテニスの道に進むので、この日が最後の雄姿となります。一本一本精一杯の試合を見せてくれました。彼のこれからの活躍を、期待します。また、おじいさんが応援に来てくれました。武道館や錬成大会の応援に来ていただき、ありがとうございました。懐かしい思い出です。お別れは寂しいですが、お体を大切に、またいつかお会いできればうれしく思います。

 話は変わって、

 まぁ、今回の主役はM君でしょう。一本取られてからの捨て身の飛び込み胴に旗三本!会場の歓喜とともに

「渾身のガッツポーズ‼」
・・・・ん?
歓喜がザワめき、そして沈黙・・・・・・。一本取り消し(笑)

 
実際初めて見たわぁ。取り消しって(笑)( ´∀` )(笑)

 でも彼は、大真面目で試合し、渾身の捨て身技一本に思わずガッツポーズをしちゃったのです。まったく相手を愚弄する行為でもなく、自然な感動を思わず表現してしまいました。それをみんなわかっていたので、会場は大爆笑!本人は照れくさそうに頭を掻いておりました。しかし、ルールはルール、結果最高の飛び込み胴は幻となり、そのまま一本取り消し。
 恥ずかしいやら悔しいやらのMくんなのでした。20年後も語り継がれるであろう、記憶に残る試合となりました。


 第10回の記念大会は、大変盛り上がりました。泣きあり笑いあり。何よりも保護者の皆さんと子供たちが一体となり、試合に引き込まれる状況は、蒼鷹杯の特徴でもあります。忙しい中、企画に奔走し、会場を押さえ、パンフレットの作成、トーナメント表を作成した、保護者会幹事の皆さんと保護者の皆様、審判をしていただいた先生方と応援に駆け付けてくれたOBの方々、大会を運営し、時間通りの進行をしてくれた会場係の保護者の皆様、本当にありがとうございました。

 また、この場をおかりして、ケガで審判ができなかったY先生から金一封をいただきました。今回の豪華な景品は、すべてこのお金から購入しております。いつもありがとうございます。

 さらにI君のおじいさんから、子供たちに激励金をいただきました。館費として一時お預かりして子供たちの活動に使用させていただきます。ありがとうございました。


 最後に要成館名誉幹事のMさん、いつもありがとうございます。パンフレットからトーナメント表作成、賞状の作成から企画運営と、すべてお任せして、この大会を成功に導いていただいております。今後もよろしくお願いいたします。



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