JR東日本ジュニア剣道大会 R7.8.5
7月26日の日本武道館の戦いを受けて、今日本年度の最後の日本武道館での愛舞台であるJR東日本ジュニア剣道大会が開催されました。当会からは1チーム、蒼鷹会から1チームの参加となりました。
蒼鷹会チームは、3年生が1名、4年生が1名、5年生が1名、6年生が2名のオーダーです。
先鋒のM君は最近実力をつけてきており、今回は切り込み隊長としてチームに勢いをつける役目を担っています。相手のスピードやパワーに負けない剣道ができるようになり、勝ちパターンも作って、自信を持って戦っています。今回も開始早々に抜き胴を決めてあっという間に試合を自分がコントロールします。その後も優勢に進めますが、余裕の一本勝ちで無理に二本取りにいかなくても良いとは思いますが、取れるチャンスがあったので、相手が無理押ししてきたときに返し技でもう一本追加を考えても良い内容でした。
次鋒はTさん(3年生)、日本武道館初参戦の正に初陣を飾ります。相手選手は倍はでかい6年生の男子との対戦となります。立ち合いも完璧にこなし、まずは怪我無く戻ってこれればと思っていましたが、飛び込み小手に返し面とむしろ主導権を取りに行くような展開に一本の期待すら感じられる内容です。一進一退の攻防が続き残り5秒に一本を取られてしまいました。悔しい一本負けでしたが、体力差をものともせずに戦い切った試合であったと思います。
中堅のO君はこの戦いを見て燃えないわけがありません。立ち上がりから積極的に出端面を仕掛けます。気持ちが入った技が出ていますが、やや気合が入りすぎた印象です。相手の状況が読めると的確なタイミングで出端が打てると思います。その一本が相手の脅威になるようなタイミングを考えてください。
副将はH君です4年生での抜擢です。立ち合いの姿も完璧です。開始直後から積極的な攻めを見せます。相手との真っ向の打ち合いに成長を感じます。一本取られた後も出端面2本や返し胴1本は一本と言っても良い打突でした。剣道の内容では押していただけに悔しい敗戦となりました。課題の踏み込みや気剣体の一致した打突の重要性が理解できたと思います。
大将はT君です。JR東日本ジュニア剣道大会での敗戦から日にちも立たず、自分に勝つことを今日の課題として、悔いのない試合をしてもらいたいと思います。試合は開始30秒を積極的な攻めと打突を見せて、自分の流れに持ってこようとしていることが伝わります。体格的な不利な状況を常に抱えて試合をしなければなりませんが、逆に自分のスピードや技のつなぎなどやれることも多くあります。中盤以降は会い手の攻めにじわじわと押し込まれる時間帯が続きましたが、それでも粘った試合をしていました。結果は自分の求めていたものではなかったとしても、今できることは最低限出せたのかもしれません。しかし、私が考えるT君の剣道はまだまだ数ランク上にあります。中学で剣道部に入るとのことですので、質の高い稽古を続けて、中学でこそ大きな花が咲くように稽古してください。期待しています。
当会のチームは、6年生が4人と4年生が1名の構成です。
先鋒はTさんです。相手の先鋒が強いとの情報に、まずは様子をしっかり見て無理押ししないように試合を運んでもらいました。おそらく序盤から攻めれば一本勝ちは狙えたと思いますが、出だしとしては、行くか行かぬかの判断が難しいところでした。先鋒戦はお互いの剣道を探り合う中での緊迫した展開で終わりました。このような出だしを作れるのは先方として地力がある証拠です。行けば勝てたかもしれませんが、しっかり自分を抑えてチームのために試合の流れを作れたことは評価に値します。
次鋒のKさんは4年生ながら実力で勝ち取ったレギュラー枠です。相手も同格の選手なので、ここは一本欲しいところです。惜しい返し胴や追い込みの面がありましたが、やや積極性を欠き、自分本来持っている攻撃の流れが出せません。JR東日本ジュニア剣道大会の時もそうでしたが、チャンスを作るような攻めが見られないのは残念です。今は負けない剣道をしていますが、どこかで一本を取りに行くことも必要と思います。
中堅はHさん実力は十分です。安定性も増して当たり負けもせず、負けの流れを止めてもらいたいです。相手の中堅も実力十分の選手でお互いが強い技を打ち合うためあっという間の一本の取り合いとなりましたがここで敗戦が決定しました。相手の打突に呼応して打ち合ってしまい、自分の本来持っている間で打つことができなかったのが敗因です。内容は悪くなかったのですが、やはり相手の間やタイミングで打ち合ったことが負けの原因と考えます。間を切ってリズムチェンジして攻めに工夫があれば違う結果になったかもしれません。
副将はHさんです。とうとうレギュラーデビューとなり、それが日本武道館とは持っている証拠です。JR東日本ジュニア剣道大会においても出端面で一本を取り、今回はどのような剣道を見せてくれるか期待します。出端面は相打ちとなり一本が取れないものの、終始自分のペースを崩さず自分が一本取れる技を出し続けました。決め手がなかったものの、今できることは出した内容と言えるでしょう。出端面と出小手のコンビネーションに磨きをかけて、返し胴を織り交ぜる剣道を確立してください。
大将はK君です。6年生となり力が強いことが有利に働かなくなって、自分の剣道の方向性が見失いがちな印象です。普段の稽古も一生懸命に稽古を行っているのは見て取れますが、試合につながるような実践的な稽古はできていないように思います。打突の振り幅や返しの振り幅の見直しが進んでいません。上級生になってくるとより技術の理解が必要になります。センスで勝てるほど甘くはありません。良いものは持っているので、無駄をそぎ落として中学生になっても通用するような剣道を学んでください。
早いもので安田先生が手掛けた子供たちが、6年生となり最後の日本武道館の大会を終えました。2023年8月26日は先生のご命日に当たり、今日の試合も天国できっと見ていただけたことと思います。先生は皆さんにどのような言葉をお声掛けいただけるのでしょうか。「良かった。よく頑張った。」、「まだまだやれる。」皆さんの心にきっと語り掛けてくださると思います。
私も今回病気になり、あらためて安田先生の偉大さを再確認しています。人の人生には必ず限りがあります。しかし、人の思いには限りはありません。いつもニコニコ笑って子供たちを見守りご指導いただいた姿しか私の記憶にはありません。常に自分の体を差し出し、子供たちの打込みを受けているお姿がやけに懐かしく感じました。
今日、選手の皆さんがここに戦いの場を飾った裏に、安田先生のみならず、お父さん、お母さん、おじいちゃんやおばあちゃんなど、様々な人の思いがつながっていることを忘れないようにお願いいたします。
安田先生は喜んでくれたかなぁ。