毎日レディース剣道大会R5.12.10


 令和5年12月10日(日)、日野市市民の森ふれあいフォールにおいて、伝統の大会である、毎日レディース剣道大会が行われました。

 要成館からは、2チームが出場し、熱戦を繰り広げました。Aチームは、先鋒を八王子大会4年生の部個人2位のHさん、中堅は5年生将に中学2年生のTさんの布陣で臨みます。お相手は、愛知の強豪道場でした。先気なくあっという間に二本負け、内容も悪く、最近の稽古の質の悪さが、そのまま出てしまったようです。竹刀の振るスピードや、技の出し方に課題が見えます。
 中堅の1さんは、最近の稽古で自分の勝ちのバターンを見つめなおして、しっかりした剣道になってきています。本日も、課題である前で勝負する剣道を実践してもらいたいです。試合内容は、立ち上がりから、思い切った飛び込み面や出鼻面、相手を追い込んして小手と、どの技も自分の課題をしっかり修正しており、素晴らしい内容でした。先鋒の二本負けをしっかり取り返す二本勝ちは自信となった勝利でしょう。
 勝負は大将戦となりました。大将のTさんは、最近の稽古で、試合の組み立てを考えてできるようになり、今までは感覚的に試合に臨んでいたことが、試合構成を考えて試合ができるようになってきました。本日は、その稽古の答え合わせを期待していました。
立ち上がり一本目から相手の圧力に負けて、三所隠しで間合いを詰めて間の悪い展開です。相手はすぐに手元を上げる癖を見抜き、同じ防御態勢に胴を撃ち抜かれてしまいました。その後も、良いところなく、またもや手元
を上げたところに胴を打たれ、いいところなく二本負けとなりました。攻めのリズムを作れず、今回も自分の試合展開を作れませんでした。しかし今回は新たな課題が見つかりました。簡単に手元を挙げて防御してしまう課題が自分自身も明確に分かっているだけに、この敗戦は本人にとって、大きな反省となることでしょう。

 Bチームは、先鋒は今回抜擢したEさん、中堅を4年生のTさん、大将に中学2年生のIさんで臨みます。
 先鋒のEさんは、今回大抜擢の選手です。試合ではいまだに結果が出ないものの、立ち合いの姿勢や、普段の稽古に対する取り組みは、誰よりもしっかり稽古をしています。そのため、今回は経験を積ませるために、選手として抜擢をしましたが、強い相手選手に、どのような剣道ができるのか注目をしました。試合内容については、力の差が表れた二本負けでしたが、課題の先にかけて一本を打ち切ることを意議して、残心まで作ることが出来ていました。緊張で実力を出せないのではと思っていましたが、今自分ができることをしっかり出せたことは評価できます。このまま普段の稽古を続けてください。いつか一本を取る姿を見たいものです。
中堅.はTさんです、最近の辞古では少し自分の剣道に迷いが見えます。元々良い技をもっています。出鼻面に返し技と、試合を構成する技は持っているのに、自分の剣道スタイルに迷ってしまっています。特に勝ちが続かないと、何か大きく変えてみたくなりますが、その形にはめて戦おうとすると、相手もあることですから、なかなか自分の思う通りには試合は展開されません。結果として、生き生きとした道が出来なくなっているような印家でした。しかし、今何も考えないで、ただ稽古をしている人より、常に自分自身の向上を考えて稽古をし、もがいている状況は開違えではないと思います。明日の上達を信じて、今日の敗戦もまた自分の肥やしにしてください。

 試合は二敗で決まってしまったものの、大将には意地を見せてほしいもです。Iさんは瞬発系の才能あふれる剣道ができるのに、その使い方が分かっておらず、一本調子で当てに行って、簡単に返されて打たれたり、攻め崩しがなく飛びついて、簡単に空振りをしたりすることが課題でした。今回は自分がすべき剣道が分かってきており、前週の五日市大会から、内容の濃い試合ができるようになっていました。この大将戦も自分の課題をとらえた良い試合が展開されました。
 間合い戦で有利に立ち、自分に近く、相手に遠い状況が作れていました。また、攻撃は有効的なタイミングで出され、常に主導権を取って試合ができていました。一本を取った後も、行けば二本取れるかもしれないところを、しっかり相手と距離を取り、危なげない勝ちっぷりに、一皮むけたのではないかと感じる勝利でした。

 今回、2チームとも一回戦敗退と結果は良いものではありませんでした、しかし、各自が課題を捉えて試合内容は良い試合が多かったです。特に強い相手に対し、自分の剣道が通じたことを確信できたと思います。ただし、結果は負けですので、この強い相手に自分がどのようにしのいで勝ち切るか、新たな課題が見えた一日でした。

 朝早くから送迎と応援をしていただき、保護者の皆さんお疲れ様でした。負けはしたもの、確実な成長を感じる試合が多くみられました。負けを恥じて試合に参加しないことは要成館にはありません。試合1回は稽古10回分です。今日の貴重な経験を日々の稽古に生かしてください。

トップ アイコントップページに戻る