卒団おめでとうございます(R4.3.27)




 本日、中学生活最後の要成館での稽古に参加してくれました。
全員中学から剣道を始めた初心者でしたが、着実に実力をあげて、
しっかり勝負の世界に踏み込んだ剣道をしてくれました。
 また、当初の目標である2段審査も順当に合格し、高校で剣道を
続けてくれれば、言うことないといったところでしょうか。
 この世代は、部活顧問のリタイヤで剣道部の廃部問題が起こった
世代で、中学の部活動が、この13年間で3回の廃部問題が起こる
中学で、部活動で活動している生徒がいるのに、昨今の教員の休養
問題などにより、活動が制限された子供たちでした。
 しかし、保護者の方々の交渉と学校に粘り強く説得したおかげで、
何とか伝統をつなげることに成功しました。

 I君は、身体能力が高く私立で剣道をすれば、もう一山登れそうな
可能性を感じていました。なぜか中学の大会では勝てないことが続き、
不思議に思っていましたが、個人錬成大会での勝ち上がり方を見て
自分の実力がわかったのではないかと思います。結果が出るというこ
とは、自分の努力が実ったことを確認できたということです。
 新しい目標に向けて高校生活を送ってください。

 A君は、試合では結果が出ませんでしたが、自分のペースでしっかりと
稽古している姿に好感が持てました。時折見せる飛び込み面と返し胴
のバランスはとても良い剣道でした。体が小さく力も弱かったところで、
自分なりの剣道を実践していました。今後も剣道を楽しく続けてくれれば
と思います。

 Yさんは4人の中で、一番剣道を楽しんでいたように感じます。勝負の
こだわりや一本にかける気合は、初心者ではありませんでした。剣道の
スタイルも、長い手足を生かした出鼻面や出小手、返し面は素晴らしかった
です。特に個人錬成大会での取り返した返し面は3年間の集大成でした。
 高校は剣道ができる環境です。仲間に恵まれて高校3年間剣道を続けら
れれば、また違った視点で剣道の良さにふれることができるでしょう。

 Hさんは、剣道スタイルがバランスよく、オールラウンドの剣風でした。
試合での執着があまりないように見えましたが、剣道のセンスはピカ一でした。
指導したこともすぐに理解し、実践できる器用さも持ち合わせ、高校でも十分
活躍が期待できます。高校で良い仲間に恵まれれば剣道という選択肢も
ありますかね。

 初心者ばかりの4名が、しっかりと自分の剣道を目的をもって稽古して
くれました。高校では剣道をしないと言っていましたが、一度高校の道場に
見学に行ってみてください。選択肢は多いほうが良いです。
 剣道はいつ辞めていつ始めても良いとは昌治先生のお言葉。

 また、いつか稽古場でお会いしましょう。

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