令和5年 新年の御挨拶

 明けましておめでとうございます。

 令和4年中は、要成館剣道教室の活動に対し、御理解とご協力をいただきありがとうございました。

 昨年は、昇段審査や各大会において、素晴らしい成績を残すことができました。八王子市民大会においては、過去最高の入賞者を出し、八王子市における要成館剣道教室の存在感を示す大会となりました。
 今年度も、さらに精進し、昨年以上の成績が残すことができると確信しています。

 要成館の選手の稽古数は、週一回と少ないものの、理論を学び、自分で考えて、正しい剣道の実践を行い、稽古量を補う剣道をしています。結果は稽古の延長にあり、必ずしも成果が出るとは限りませんが、まず、自分がその場で戦える稽古をしていることは最低の事だと思います。その上で、どのような稽古を自分がしてきたかが重要です。
 試合に出るには、敵に勝つのではなく、自分にまず勝たなければなりません。試合に出る以上は、勝ちを目指しますが、ただ勝てば良いのではないのです。そこに達するに、どのような稽古をしてきたかが重要なのです。その結果として勝ちが生まれれば良いのです。

 今年も大会や練成会に積極的に参加し、負けて負けて負ける中から明日の自分の課題を克服していきましょう。昨年は錬成会でボロ負けの経験をしました。遠い会場に朝早くから参加し、ボロ負けでは、何か無駄だったような感じがしましたが、子供たちは確実に、この負けを力にしました。負けることを恐れることはないということを結果で示してくれました。

 勝った者が偉く、負けた者が偉くないのならば、プロセスの重要性は無視されます。どの大会でも負けなかった者は優勝者の1名だけです。その他の者は、必ずどこかで負けます。我々は、この負けから課題をもらい、次の稽古で克服して成長をしていくのです。つまり、負けから自分が成長していくのです。勝ち続ける者の稽古は妥協がないものです。しかし、我々はチャンピオンではありません。そのため、負けから課題をもらい、一歩一歩成長していく必要があります。

 昇段審査や大会と剣道をする目的や目標はそれぞれ違いますが、「正しい剣道」を実践し、「かっこいい剣道」を行えるように稽古をしていきましょう。そして何よりも「楽しい剣道」へとつなげて、今年一年も怪我無く、無理なく稽古して行きましょう。

要成館剣道教室 館長


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