51回全国少年剣道大会 4.8.2425

  全国の予選を勝ち抜いて、ここ日本武道館に恒例の全国少年剣道大会が開催されました。いまだコロナ感染症対策をしながらの大会運営ですが、やはり夏に全国大会がないのは寂しい状況であったため、こうして大会に出れることに感謝して試合に臨んでもらいたいと思います。

 さて、開会式はすべて座席にて行われ、試合フロアーには進行表示で移動することにより、密も避けられ、会場内の混乱もなく、試合に集中することができました。 24日は中学生・25日は小学生と2日間に渡り熱戦が繰り広げられました。

 要成館からは、小学生・中学生ともに東京都の代表権を獲得し、特に中学生は、強豪チームを倒しての東京都予選ベスト16と、過去一の成績での代表権獲得に期待が持てま。、小学生も強化練成会からの出場で勢いもあり、全国の強豪との戦いに期待されましたが、ともに同じ課題が露呈したようです。

 団体戦は勝数と本数を計算に入れて、最終的にはキッチリ逃げ切れるような展開が望ましいように思いますが、要成館の子供たちは、常に11の勝負に行ってしまい、一本先に取っていても、どんどん間合いを詰めて勝負に行って打ち合ってしまいます。
 当然、すがすがしい2本勝ちも多いのですが、残り時間数秒で取り返されたり、逆転されたりしてしまい。取った取られたの激しい試合内容になることが多く見られます。勝負に固執して、逃げ回ったりするのは見苦しい試合となりますが、大将が引き分けで勝ちくらいの余裕が、チーム内で共有できれば、無理に2本目を取りに行かなくても良くなり、攻撃のパターンも余裕が持てると思います。
 結果的には、先に一本取って有利な状況で試合展開ができたところ、さらに一本を取りに行って、打ち合いとなり、内容的には勝っているものの、不必要な打ち合いによる反撃にあい、結果的に取り返されて、逆転の負けが続き勝率で負けてしまいました。

 この負け方は、要成館の団体戦ではよくみられる負け方で、試合慣れしているチームでは、相手チームとの力の差があまりない場合は、少数や本数が上回れば、無理に勝負に行かず、キッチリ引き分けて逃げ切る勝ち方をしていますが、こうした「計算」ができるほどチームが成熟しておらず、また、たとえ監督が引き分けを指示したとしても、試合をコントロールする実力が選手にもないため、そうなると選手は、全力で試合時間を戦うこととなります。

 強豪チームでは、選手間で「ここは一本取りに行く。引き分けでつなぐ。」と戦い方を共有してチームを勝ちに持っていきますが、現在の要成館のレベルは、そこまでではないということが理解できたことが、次の課題となります。
  選手個人の戦いは、全国レベルでも十分に戦えることが証明されました。あとは新たな課題である「チームで戦う」ということに工夫をして、来年の全国大会に臨んでほしいと思います。

 小学生チームは全員5年生が出場しています。今年一年の経験をもって、来年6年生になって勝負をかけたいと思います。また、おそらく3名団体から5名団体に編成も戻ることが予想されます。要成館の現在の56年生はレベルが高く、道場内でのレギュラー争いは厳しいものとなります。「強いものから5名」です。この経験を来年に生かしましょう。



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