第10回大垣杯・第9回平田杯争奪剣道大会
(H21/4・26)


 晴れ渡る空の下、今年も府中むげん会主催の大垣杯・平田杯に参加させてもらいました。この大会は審判・会場係等保護者の方々の手作りの大会で、試合も3人のリーグ戦形式からトーナメント形式へと変わるため、必ず2回は試合ができ、貴重な経験をすることができます。また、3人のリーグも同じ力の者同士が配置されており、誰もが上位に勝ち上がるチャンスがあるので、当日の結果はどうなるのか楽しみな大会です。

 さて試合は、基本の部から素振り打ち込みの判定試合がおこなわれ、要成館の子供たちの、普段の努力が認められる結果となりました。もともと、形はどこの道場にも負けない自信がありましたが、あらためて他の道場とくらべて見ると、左足の引き付けや手の内を使った打突は、基本どおりの内容を披露してくれました。
 特に普段おとなしく、あまり目立たないタイプの道場生の頑張りは、見ていてビックリする状態でした。惜しくも入賞まで届かなかったSさんやU君、始めて間もないのに堂々の試合態度のM君、負けず嫌いのK君の気合の入った打ち込み等、それぞれがとても印象に残っています。さらに、今回3位入賞のI君「おめでとう!」稽古を休まず、誰よりも一生懸命素振りを行っていた結果が出ましたね。
 皆さん基本組は今日で卒業です。いよいよ、鍛錬組(防具組)へ格上げとなります。頑張りましょう。

 一方、小学生の部では苦戦が続いているように見えました。新チームでは絶対的なエースが今年はおらず。やや経験不足、打ち込み不足が全体的な課題となっているようです。格好は良いのですが力強さや荒々しさがないため、いざ試合となると、一気に相手に持っていかれてしまい。打突を出すタイミングを失するケースや打ち負けるケースを共通して見てとれました。力任せに振り回すのもどうかとは思いますが、粗くても相手に打ち込んでいく姿勢を、もう少し出せるように稽古メニューを増やしていこうと思います。
 そうした中でも、S君兄弟や試合のため一人帰省先から駆けつけたYさん、大きい相手にひるまず粘りの試合を見せていたK君、実力は発揮できなかったものの代表決定戦や延長戦を勝ち上がったI君等、それぞれが課題を持ち帰ったと思います。

 中学生の部では、中体連の試合が重なり男女1名ずつの参加となりましたが、久しぶりのAさんの試合ぶりをみて、府中市の強い選手と当たったものの、内容は良いぐらいで、さすが勝負は当てられましたが、決してひけ劣らない試合ぷりでした。基本の大切さをあらためて認識させられました。
 Kくんは体が小さく相手のパワーに押され気味でした。もっと自分の得意な籠手や胴、さらにはフットワークからの面と組み立てて試合を運んだらもっと良かったと思います。

 この大会は蒼鷹杯のベースになっている大会で、我々にとっては、毎回非常に参考となる大会です。子供たちにおいては、この大会から、今年1年の試合の飛躍を行うファーストステップとなる大会です。また今年は新たに有段者の方に審判をお願いいたしました。S先生「お疲れ様でした。」この経験が、それぞれ次回のステップへとつながっています。

 試合は稽古のように、稽古は試合のように!みなさん、少ない稽古でもしっかり課題を持って行いましょう。

 最後に、御引率のご協力ありがとうございました。一日事故なく大会を終えることができました。今後もよろしくお願いいたします。

トップページにもどる