第44回東京都少年剣道錬成大会(H26.6.22)

 日野市市民ふれあいホールにおいて、東京都錬成大会が開催された。要成館からは小学4年生以下の部に団体2チームをエントリーしました。
 4年生以上の部には、団体戦が組めず、個人戦でのエントリーとなりました。

 個人戦では、さすがに各道場を代表して出場している選手が競い合っているため、1回戦から各会場で好試合が見られました。
 要成館からは男子3名と女子2名が出場し、1回戦を突破するものの続く2回戦で、惜しくも敗退してしまいました。
 しかし、内容を見ると女子の部ではSさんが初めて公式戦初勝利を挙げて、応援に来ていた保護者の方々のテンションを上げて勢いをつけ、男子においてもW君が同じく練習の結果を出した勝利に、大いに盛り上がる個人戦でした。

 団体戦においてはBチームに体調不良の選手が出て、残念ながら4名での参加となってしまいましたが、小学3年生を主体としたチームで、4年生の中堅S君と、大将のM君の剣道は非常に良かったです。特に大将のM君は立ち合いをしっかりとして堂々としていたこと、相手に対し課題の面打ちを真っ直ぐに打ち込んでいったことは、今回の試合でするべき課題でしたが、非常に伸びやかで振りかぶりもバランスが良く、良い試合ぶりだったと思います。結果はあっという間の敗戦でしたが、立派な剣道でした。
 中堅のS君も今できる自分の剣道を最大限に発揮した内容でした。決して剣道が上手とは言えませんが、この経験が彼にとって自信となり、次につながると良い経験になったと思います。

 団体Aチームは接戦の内容でした。先鋒N君は開始早々に面を決めて順調な立ち上がり、終始相手を攻めて惜しい技を出すも1本勝ち。

 次鋒のK君は、あっという間の2本負け、相手の面に対応できなかったのと、始めての錬成大会出場による緊張が体を重くしたようです。これはこれで次に彼の剣道がどう変わって試合に望むか、大いに期待したいものです。なんたってAコーチの「推しメン」ですから、このまま終わるわけはありません。

 中堅は実力者のI君、最近スランプ気味で、結果が出ずに苦労していましたが、やはり持っている物が違うことを証明してくれました。瞬発系の出小手をタイミングよく決めて、次鋒の負けを2本勝ちで取り返す貴重な勝利。試合内容も終始安定した運びで相手を圧倒、さすがはI君といったところでした。

 副将はW君、抜き胴が得意ですが心が優しく、なかなか自分から技を出せない印象の稽古をする選手ですが、今回は自分から積極的に技を出しており、良いタイミングで打突していましたが、残念なことに打突時に右手の位置が低く、手の内で打たないために、技が流れてしまって、一本を逃していました。内容では勝っていただけに、基本をもっと意識して今後の稽古にあたれば、必ず良い結果として現れるでしょう。

 大将のF君は開始早々に相打ち面を決めて王手をかけました。引き分けでも本数勝ち、一本取ったら、あとはこのままと思ったら、自分から飛び出し出小手に切られ、取りに行ってまた一本を取られて代表選になってしまいました。
 相手の大将もなかなかの実力があり勝負は紙一重でしたが、勝負を考えれば、本数有利な状況で無理に勝負してしまった采配ミスでした。
 勝負内容は全く負けておらず、むしろ惜しい有効打はF君の方に多かったですが、残念でした。しかし、確実に実力をあげていることが、本人もわかったのではないでしょうか。

 今回はいつもの東京武道館ではなく、近隣の日野だったことも移動が楽で、要成館にとっては良い条件がそろっていました。試合内容も見どころが多く、また、初めて剣道の錬成大会に参加する子供と保護者の方もおり、貴重な経験となりました。このチームが2・3年後に大きく羽ばたく期待が持てる大会となりました。今後も子供たちの活躍を期待し、ともに応援していきたいと思っています。
 応援をよろしくおい願いします!

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