第38回道場対抗剣道大会(H20/9/28)

 青空の中、久しぶりに綾瀬の東京武道館に引率、東京の西から東へと朝早くから大移動、体調も悪く電車内では爆睡。おかげで綾瀬につく頃にはすっかり調子を取り戻し、鶴治大先生の恒例のチンパンジーの棒振りダンスのご挨拶も聞けて一気に戦闘モードへ突入!

 今回のメンバーは中体連の大会と重なり、2チームとも副将・大将を全面変更し、普段試合に出ていないメンバーを登録!彼らの戦いに注目しながらの観戦となりました。

 会場内はいつもの練成大会とはうって変わって、人の密集率が少なく移動も席取りも試合前のアップも楽にでき、順調な滑り出し、まずは団体戦Aチームの出番となりました。

 Aチームは前衛陣を6年生で構成し、安定した布陣、今回はいつになく試合が始まっても冷静に見届けることができました。

 先鋒のYさんは抜群の切れ味で出端面・抜き面・追い込み面と終始流れを掴み圧勝の2本勝ち、次鋒は不戦勝で早くもリーチ!中堅Tくんは初戦の緊張からか、なかなかぺースを掴めずやっとこの1本勝ちで早々と勝ちを決めて後衛陣へバトンタッチ、副将Aさんは久しぶりの試合でまったく本来の動きを取り戻せずやっとこの引き分け、大将Kくん、お〜っと!やればできるじゃん!前へ前への剣道で互角の戦い。最後は籠手を空振り、そこに抜き面がぁ〜!残念な一本負け、でも内容は良かったよ。

 久しぶりの快勝に選手の笑顔がはじける。よしこの調子で2回戦も突破だぁ〜!と思った瞬間ご父兄がボソッと「先生、次は東松館Aです。」の声に絶句、しかし、実力を試すチャンス到来と思い、名前負けしないようにと指示を出すと選手たちはがぜんやる気満々!一流の選手相手にどんな剣道を見せてくれるか期待が膨らむ。

 一方Bチームは前衛陣を4・5・5年生、後衛陣も中1(女)・中1とやや迫力に欠けるメンバーで布陣、どんな戦いができるのか、いよいよ決戦です。先鋒は4年生で大抜擢のHくん良いタイミングで面を続けて出すも、相手の先鋒がなかなか強い。あっという間に2本取られて敗戦。この負けを彼がどのように感じたのか、次回の稽古に期待したい。次鋒Yくんは最近期待の選手、体は小さいが随所に光る技を見せてくれます。粘ってチャンスを待っていましたが残念相手のほうが一枚上手でした。ただ、面から籠手にわたる技は間合いさえあえば実践で使えるレベルですのでもうちょっと研究してみましょう。中堅Dくん野球が忙しく稽古不足はしょうがないですが相手のスピードについていけませんでしたね。副将Yさん前へ前へと気持ちがはやり、間合いが近間で危険な場面がたびたびありました。もう少し前後に動いて間合いを探れるとよいでしょう。大将のKくん体は小さく中学生の大きな大将とのガチンコ勝負でしたが、追い込んでの籠手面は見所十分、懐に入っての籠手など惜しい技がありました。持ち味の飛び込み胴を使わなかったのはもったいなかったですね。

 さて、いよいよAチームは東松館Aとの決戦をむかえました。瞬く間に秒刹かと思ったら何の何の、粘って結構良い勝負。しかし、1分半あたりを過ぎるとさすがは東松館のレギュラーきっちりと弱点を見極め2本決めるあたりはさすがの一言。先鋒から大将までなかなかの粘りを見せたがスコア−的には惨敗。勝負を終えての感想はそれぞれ実りある一戦だったようです。また、自分たちもやれるということがわかっただけでも大きな収穫です。

 女子U部個人戦ではAさんは2回戦で惜敗。調子を取り戻しつつあったので、もう一試合ぐらい見たかったところです。Yさんは3回戦まで進出、負けた3回戦も内容では勝っている試合、大人の大会に混ざっての中の中学生ですので、かなりのハンディがありましたが良くできた内容に実力以上の剣道を見せてもらいました。間合いでの前後の動きもできて持ち味である抜き面も冴えていました。たまにはお父さん褒めてあげましょう!

 今回は、どうかなぁ〜といった感じで来てみましたが、子供たちの意地と成長を見せてもらい、私自身も大いに感動し、手ごたえを掴みました。次回は市民大会です。レベルは道場連盟の大会より落ちますが、どれだけ勝ちあがれるか楽しみです。自分にチャレンジして下さい。

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