第69回八王子市民体育大会(H27.10.11)

 今年も、八王子市民大会の季節がやってきました。今年は、狭間駅前の新体育館、エスフォルタアリーナ八王子で盛大に行われました。
 観客席は十分な余裕があり、毎朝恒例の席取り競争もなく、会場も広く、移動もスムーズに行われ、東の東京武道館、西のエスフォルタアリーナ八王子と言えるほどの素晴らしい会場で剣道の試合が行われることになりました。

 さて、試合は各学年別に分かれ、試合を開始しました。要成館では、各学年に5から6名の人数を出場させていますので、各会場に先生方や保護者を待機させて、試合の誘導にあたってもらいました。特に1・2年生の部では、今回初出場の子供も多く、6名の参加者がおり、どうなることかと心配でした。自分の実力を出して一本取る者もいましたが、勝ち上がることができず、残念でしたが、よい経験をしたことでしょう。

 4年生の部では期待の選手が多く、特に昨年、あと一歩で3位を逃した者がリベンジに燃えていました。
 また、8名の参加者がおり、期待の学年です。その中で、S君があれよあれよと勝ち上がり、ベスト8へ進出しました。準々決勝では敗れたものの、堂々の勝ち上がり、抜き胴あり、すりあげ面あり、相打ち面ありと内容も素晴らしいものでした。
 試合前の特練稽古で、会長に対してむかっていく姿をみておりました。決して器用ではなく、むしろ不器用で癖の強い剣道ですが、この日の勝利が確実に本人を成長させることでしょう。流した涙は無駄ではなかったということでしょうか。今後も一歩一歩確実に上達をしていってください。
 その他、惜しくも勝ちきれなかった選手諸君は、さらなる稽古をするしかありません。「勝ちに不思議の勝あり、負けに不思議の負けなし。」です。

 5年生の部は6名の参加、昨年入賞の2名に、実力を上げてきた者も多く、期待の学年です。 しかし、第2・第3シードに入った選手は勝ちきれず、ベスト16が最高といった内容でした。さすがに5年生くらいになると、剣道が仕上がっている感じの子供も出始めて、体力やセンスよりも稽古をしっかりとしているであろう選手の活躍が目立ちました。今回の敗戦をさらなる力として受け止めてください。


 
6年生の部では、今年優勝に燃える選手が1名の参加、昨年優勝を狙っていたものの、まさかの敗退で3位となり、入賞して不本意な様子でした。
 今年は1回戦こそ立ち上がりが不安定な内容でしたが、2回戦からは、強豪を次々と倒し、危なげない内容。特に返し面が安定した一本を生み出し、内容も良く決勝へと駒を進めました。
 決勝の相手は、小宮剣の選手です。気合い、技とも良く、力強く勝ち上がってきた選手で、面技・籠手技ともにバランスよく、小宮剣の剣道をしっかりと受け継ぐ代表的な剣士でした。
 戦前は、接戦が予想され、おそらくは一本勝負になるのではないかとの予想でしたが、開始直後に相打ち面で一本を先取し、2本目開始後すぐに取り返しに来た相手の面に、渾身の返し胴で旗3本、一気に勝負を決めて、この瞬間、要成館から初の市民大会優勝者が誕生しました。
 会場では、保護者の方々、先生方、椚田中の生徒さんなど、たくさんの応援団の拍手を受け、「試合で勝って泣け。」の言葉通り、本人の涙となぜか「焼肉〜!」の声がこだまする不思議な場面に笑いと感動にあふれた勝利となりました。

 中学の部では女子が1名が初参加、今できることを精一杯試合に出してくれました。昇段審査前の実戦経験として貴重な体験となったことでしょう。
 
 高校女子・シニアの部ではそれぞれ3名の参加、実力は出しているものの、課題も感じた内容と思います。1試合は稽古10回分と考えれば、機会があればどんどん試合に出ることが大切でしょう。
 特にシニアでの出場は、大切です。今後も機会を逃さずに出場してください。

 前日準備にご協力いただいた道場生、会場係の先生、保護者の皆さん、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
 それぞれがいろいろな思いを感じた市民大会だったと思います。今年の大会は初の優勝者が出たとはいえ、全体的にはもう少しできたのではないかと感じる大会でした。すぐに学年別個人錬成大会が東京武道館で行われます。次はレベルが上がった相手との戦いです。この経験をどのように生かして戦ってくれるのか楽しみです。

 今後とも応援よろしくお願いします。

 また、西東京50周年記念大会での事前準備及び接待係、ありがとうございました。皆さんのご協力で無事に大会を終えることができました。この場をおかりして、お礼申し上げます。ありがとうございました。

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